CONTEST
皆様のご協力のおかげで、23年の永きに渡り、関西音楽文化の発展に貢献してまいりました、eo Music Tryですが、その歴史に幕を閉じることとなりました。
今まで、参加していただいたアーティストの皆様、ご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
ここに、感謝のご挨拶をさせていただきます。
eo Music Tryは、音楽を愛するすべてのアーティストを、関西発で応援し続ける音楽コンテストです。
関西発、全国へ。そして世界へ。
1997年、
日本経済は不況のど真ん中。 山一證券他、大手金融機関が破綻。
音楽シーンは、CDの総生産実績が4億8070万枚に達し、CDバブルは翌1998年にピークに。
安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」がダブルミリオンを突破し、2年連続で日本レコード大賞を受賞。
インターネットは、音声電話回線を使って通信を行う「ダイヤルアップ接続」が主流。
スピードは、56Kbps、現在から比べると非常に遅く、音楽をダウンロードしたりストリーミングすることは、想像すらできませんでした。
関西では、大手企業が本社機能を相次ぎ東京に移すようになり、東京への一極集中が加速化。
独自の発想やパワーをもった才能・技術・企業等を生み出しながらも、そのほとんどが東京に流出して行きました。
音楽シーンも同様でした。
このままでは、関西で音楽で食べていくことができなくなる!
ミュージシャンを目指す人がいなくなってしまう!
関西の音楽シーンが、衰退してしまう!
そんな危機感がありました。
そんな一極集中の流れに歯止めをかけ、関西独自の仕組み作り・モノ作りに挑戦していくことこそが、ひいては、日本の文化・経済の豊かさや 発展につながっていくのではないか!
歌舞伎、文楽(人形浄瑠璃)、能楽、お茶の文化のように、もともと関西は、多くの日本文化の発祥の地であり、日本の精神的な拠り所として、日本文化の発展に貢献してきました。
私たちも、先人達の教えを見習い、関西独自の仕組み作り・モノ作りに挑戦しよう!
今まで多くの独自の文化を、全国そして世界へ発信してきた関西人の原点に立ち返り、関西でがんばっているアーティストを応援し、そのアーティストを世界に届けるためのサポートを音楽コンテストを通して展開しよう!
関西地域の活性化、関西文化の発展に挑戦しよう!
これが、eo Music Tryの発想の原点です。
そんな思いから、1997年4月、インターネットを使って、音楽を紹介するコンテスト、eo Music Try(旧サイバーミュージックアワード)はスタートしました。
その後、23年間の間に、音楽の消費スタイルも変わり、CDからダウンロードへ、そして現在はストリーミングが主流となっています。
eo Music Tryは、インターネットを使った音楽コンテストして、時代の流れと共に歩んでまいりました。
2008年には、株式会社オプテージ(旧 株式会社ケイオプティコム)との共同主催イベントとして新たにスタート。
インターネット通信事業者との強力なタッグで、ますます規模は拡大し、
日本を代表するレコード会社各社の協力を得ながら、日本の音楽シーンへの影響力も増していきました。
現在は、
・グランプリ賞品は、現実的なサポートを目指し、活動援助金現金100万円とSpotify等での世界133カ国配信デビュー。
・参加費無料。参加アーティストに対し「権利・利益・仲介料等の対価」は一切求めない。
・公正公平なマインドを大切にする。やらせのない、公正公平な運営と審査を行う。
・実施費用は、主催者が全て負担することで、CSR活動として社会に貢献する。
という、他では類を見ない日本を代表する音楽コンテストに成長しました。
昨年は、無観客ライブを生配信、ネットでリアルタイム投票してグランプリを決定するという画期的なシステムの構築にも成功しました。
結果として、ヤバイTシャツ屋さん他、多くのメジャーデビューアーティストを輩出し、まさに、関西音楽文化発展に貢献してまいりました。
その間、応募数も毎年過去最高を更新し、規模も年々大きくなり、実施コストもどんどん膨らんでまいりました。
そんな中、コロナパンデミックの襲来です。
このコロナの経済的影響は、あまりに甚大です。
特に、音楽業界への影響は、以前よりさらに深刻な状況が続いており、我々も同じ状況です。
また、日々変化する感染状況への対応に追われているのが現状です。
昨年は「今こそ届け、音楽のチカラ。」をスローガンに、なんとか頑張ってまいりましたが、長期化により、先が見えない状況が続いており、コンテスト運営が困難であると判断し、eo Music Tryは、その歴史に一旦、幕を閉じることとしました。
我々は、関西の音楽文化を盛り上げたい。関西を元気にしたい。という熱い思いで取り組んできました。
我々は、社会に貢献するすばらしいイベントを展開してきた自負があります。
一旦、幕を閉じることになりましたが、もう一度、原点に立ち返り、また、どこかで、皆様にお会いできるように「挑戦」していこうと思っています。
関西でがんばっているアーティストを応援したい。
関西発の音楽を、全国、そして世界に向けて、紹介したい。
関西でプロとして音楽活動をする事ができる環境を作りたい。
関西の音楽文化を盛り上げたい。関西を元気にしたい。
その思いは、これからも変わりません。
これからも、株式会社オプテージ、株式会社ヒッツコーポレーションをよろしくお願いいたします。
今まで、参加してくれたたくさんのアーティストの皆様、ご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
尚、2022年3月まで、eo Music Try事務局は、従来通り対応してまいります。
eo Music Try 主催者代表 事務局長
株式会社ヒッツコーポレーション 代表取締役
勝田淳巳